磁石の磁気特性について
種類によって磁気特性が違います。
磁石を選ぶ上でこの磁気特性がとても大切になります。
磁石は本当におおくのところで使用されています。
車のモーターから冷蔵庫、エアコン、スピーカー、パソコンなど身近な生活必需品から、
工場でもたくさん使われていて大活躍しています。
とても水気のある場所で使われたり、とても暑いところ、
すごい振動や衝撃の多い場所など、すごい環境で使われることもあります。
磁石の特性を十分に発揮できるよう、環境に応じて選び、設計する必要があります。
磁石には「磁気特性」と呼ばれるものがあり、
磁気特性をみることで磁石の得意なもの苦手なことがわかります。
簡単に言えば、みんなも夏休みなど学期の終わりに先生からもらう成績表のようなものです。
同じ学年でも背の高い人や低い人がいるように、
同じ磁性材料でも、色々な種類と得意不得意があります。
算数が苦手な人がいたり、国語が大好きで得意な人がいるように、
磁石にも熱いのが苦手な磁石もあれば、磁力の強い磁石もあります。
| 項目 | 参照特性値 | 弱い | 強い | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 磁力 | 残留磁束密度・最大エネルギー積 | フェライト | アルニコ | コバルト | ネオジム |
| 繰り返しの吸着 | 保持力 | アルニコ | フェライト | コバルト | ネオジム |
| 機械的強度 | - | コバルト | フェライト | ネオジム | アルニコ |
| 耐食性 | - | ネオジム | アルニコ | コバルト | フェライト |
| 高温安定性 | キュリー温度・最高使用温度 | ネオジム | コバルト | フェライト | アルニコ |
※上記の比較表は一般的な性能を参照として示すものです。
温度特性は、可逆・不可逆・低温減磁・キュリー温度など、使用条件と環境によって大きく変化します。
世界最強の磁石として知られていて、ネオジウム磁石と覚えている人が多く、
「ネオジム磁石」が正しい呼び方です。
フェライト磁石の10倍以上の磁力を持っていて、磁石としての硬さもある
非常に優れた磁石ですが、高温に弱く、サビやすいという欠点があります。
コーティングを施すことによって、サビに弱いという欠点はある程度まで解消されます。
ネオジム磁石はハイブリットカーや電気自動車など自動車のモーターによく使われます。
フェライト磁石は、鉄の酸化物から作られているので、
ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石など希土類元素を含まないので、
比較的に安く作ることができます。
材質が陶器に似ているため欠けやすいという欠点もあります。
磁石の形になる前は粉末なので自由な形にすることができ、
主にスピーカー用の磁石やプリンター・コピー機のトナードラムに使われてます。
磁気テープやフロッピーディスクにも使われていました。
その他にピップエレキバンなどに使われる肩こり緩和用の磁石sはこのフェライト磁石です。
希土類元素からできている希土類磁石（レアアース磁石）の一つです。
ネオジム磁石の次に強い磁力で、
高温にも強い非常に優れた磁石の一つです。
ですが、希土類元素を多く含んでいるため、値段が高いです。
希土類元素の取引価格が変動することもあり、価格が安定しなく、
磁石としての硬さも弱く、割れ欠けしやすいという欠点も持ち合わせいます。
やわらかい、曲げたりできる磁石です。
自動車の初心者が車に貼る若葉マークでおなじみです。
やわらかい性質から帯状、シート状のものなど色々な形で作られます。
「ゴム磁石」とも呼びます。
ハサミやカッター等で切断できるので、簡単に自由な加工ができます。
夏休みの工作や、アイディアグッズなどがお手軽に使うことができます。
ラバーマグネット・ゴム磁石はステーショナリーや冷蔵庫のドアなど、
生活の身近なところで使われて活躍しています。
いずれのラバーマグネットも80～100℃以上ある高い温度の場所での使用は不向きです。
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